-研究紹介-
近年、超高層建築物において単杭での支持力が大きい高支持力杭が多く採用されており、そのうちの一つとして拡底場所打ち杭(以下、拡底杭)があります。これは杭本数を減らせることが長所ですが、この杭を近接して複数本打設するケースがあります。杭を近接して複数本打設すると杭相互の応力伝播範囲の重なりにより杭の鉛直支持力が単杭と異なることが知られています。
既往の群杭効果に関する研究は主に直杭が対象です。拡底杭は杭先端付近の形状が異なることから周面摩擦力機構が直杭と異なると考えられており、この影響が群杭効果にも表れると考えられます。
そこで私たちは、加圧土槽を用いた模型杭の鉛直載荷試験に基づき、拡底杭の鉛直支持力における群杭効果について検討します。
-実験風景-
研究は、模型拡底杭を用いた鉛直載荷試験を主に行っています。
-研究紹介ポスター-
-外部発表済みの論文概要(外部サイト)-
2018年度 日本建築学会 学術講演会梗概集
大口径杭の鉛直支持力特性に関する解析的研究 その1 先端支持力に関する隣接杭の影響
2019年度 日本建築学会 学術講演会梗概集
大口径杭の鉛直支持力特性に関する解析的研究 その2 先端面抵抗力に対する隣接杭の影響
加圧土槽を用いた拡底場所打ち杭の群杭効果に関する鉛直載荷実験
日本大学生産工学部 第52回学術講演会講演概要
加圧土槽を用いた模型杭の鉛直載荷試験に基づく拡底場所打ち杭の群杭効果の検討 -地盤の上載圧の影響-